ろん、以前の歯医者に
実は18年通っていたよ
やっと信じてもらえた
(歯科医)
あんた、歯に風かけるだけで痛いの?
超音波もダメなの?ふーん
子どもの頃から歯が弱く、歯医者さんには常に通っていたけど、どこに行っても
『こんなこと(風をかける、超音波スケーラー、器具が歯に当たるetc)で痛いわけない』
と一蹴されていた、ろん。
どれだけ訴えても他の歯医者さんでは
『気のせい』
『痛いはずない』
『痛いわけがない』
と言われ続けてきた。
ろんの歯は歯医者さんが驚くくらい虫歯ができた。前の歯医者さんは嫌だから、また別の歯医者さんを探す。そこでも同じように言われる。
正直、辛かった。痛いものは痛いのだ。嘘じゃない。
なのに、歯医者さんは異口同音に『そんなはずはないんだ』と言う。
ろんがおかしのかな。
精神的に何か問題でもあるんだろうか。
でも、痛いものは本当に痛いんだけどな💧
30歳の時に、当時勤めていた同僚に『面白い歯医者さんがいるよ』と紹介されたのが、のちに18年通う事になる、歯医者さん『なると(仮名)』だった。
初診の問診で
とにかく虫歯ができやすい
歯科治療中、風がかかるだけでも痛む歯がある
超音波スケーラーの出力最小でも痛くてたまらない
器具が歯に当たるだけで痛みが出ることもある
というなんとも歯医者さん泣かせのろんの訴えを聞いた後
(歯科医)
わかったわよ。
あんた、歯が弱いのね。
気をつけるから、痛かったらすぐ言ってちょうだい
ろん、生まれて初めて、自分の言うことを信じてくれる歯医者さんに出会った❗️
麻酔と口の悪さは天下一品
なると(歯科医)は超絶口が悪かった
いつ行っても常に
誰かの・何かについて怒っていた
歯科衛生士さんも頻繁に変わった。身内に対する態度は輪をかけて厳しく、時々聞くに絶えないほどだった。
よくもこんなに世の中に怒ることがあるものだとある意味感心していたよ。
なると(歯科医)は最初にろんに言った通りに、本当にろんが少しでも痛いというとその度に手を止めて
どこが痛いか
どのように痛いか
聞いてくれて
こうしたら風がかからないがどうか
こちらの器具でならどうか
あれこれ対策を考えながら治療してくれた。
驚くべきことに本当に痛くなく治療してくれた‼️
それまで、ただの一度もまともに取り合ってもらえなかった訴えをちゃんと聞いて、実際に痛くなく治療する術があるのだと知って、ろん、びっくりしたよ。
ずっとここに通う
そう思った。口が悪いのもご愛嬌だと思えるくらい、感動したのだ。
合わせて、なると(歯科医)は
麻酔注射が驚くほど上手かった
一切、痛くなく麻酔注射をしてくれた
今の歯医者さん(職人)も『僕、注射には自信があるんです』と言っていたが、残念ながら痛かった。
一度、なると(歯科医)に聞いてみたところ
(歯科医)
痛点があるのよ
そこを避けて打つと痛くないの
そんな『点』があるならば、ぜひ広く歯科業界に広めて欲しいものだと思ったけれど、なると(歯科医)の性格的な部分で、そういうことは無理そうだった。
お互い様だけど、よる年波
18年間もなると(歯科医)のところに通い続けた、ろん。
岩男が本州に転勤になった時も、札幌に飛行機✈️で戻ってきて通っていた。
それくらい、信頼?盲信?しきっていたのだ。
ろんが現在受けてる歯科治療は、元々、なると(歯科医)のところで受けていた歯科治療が土台になっている。職人(今の歯科医)的には疑問に思うところも少なくないらしい。
実は通っている時に、ろんもちょっと引っかかることがあった。なると(歯科医)、先週言ってたことと今週言うことが違うことが結構あるのだ。
自分の聞き間違いかと思って、記録をとっていたこともある。
それを見返すと、やはり、なると(歯科医)は先週と今週で違うことを言うことが割とあった。
その上、なると(歯科医)は勘違いを認めない。突き詰めていってものらりくらりと話をかわし、最終的には
(歯科医)
じゃぁ、それでいいわよ
そう言うことにしましょ
なんだかこちらに落ち度があるかのような終わり方を好んでしていた。
それでも、ろんは通い続けていた。他の歯医者さんでずっと否定され続けていた過去を思い出すと、別の歯医者さんに行こうと思う気持ちは浮かんでこなかった。
でも、なると(歯科医)は後半、どんどんおかしい感じになっていった。
なると(歯科医)は悪口をいいながら、治療の実況中継をよくした。
(歯科医)
この素材は高いのよ
よく乾かしてつけなきゃダメなの
少しでも濡れちゃうとちゃんと着かないから…こうして
あ💧
接着面をよく乾かしてつけなきゃいけないといいつつ、つける冠を口の中に落としたことがあった。
ろんは『あぁ、また最初からやり直すのか』と思っていたが、なんと、なると(歯科医)何もいわずに、そのまま口の中から拾った冠をそのままつけた。
さっき、自分で『少しでも濡れるとだめだ』と言っていたのに!!
なると(歯科医)は推定70over。年齢的なものもあるのかもしれないと、ろんはそこでも目をつぶってしまっていた。
細かく思い出すと、普通外れないはずの詰め物がすぐに取れたり、虫歯があるから次の回に治療すると言っていたのに、次の回では『ない』と言い張ったり、そういうことが頻繁にあった。
今考えると、早く別の歯医者さん探しなさいよ、と思うけど、その時は歯医者さんを変えるなんてほんの一欠片も思っていなかった。
歯科医ジプシーだったろんの気持ちを救ってくれた過去は絶大だったのだ
移植できるのできないの?
なると(歯科医)のところを辞める決心をしたのは、今、職人のところで治療中の右下の歯がもう次の段階(インプラントor義歯の二択だった)を考えなければいけなくなった頃だった。
インプラント治療をなると(歯科医)はしていなかった。
(歯科医)
インプラントは私はやらないわよ
他の歯医者を探してちょうだい
私はインプラントは〜(以下とうとうとインプラントについてのネガティブな持論を述べる)
なると(歯科医)のところで治療を継続するなら、義歯一択だった。
でも、ろんはインプラントも義歯も嫌だった。
そこで出てきたのが『歯の移植』だ。ろんが実際去年受けたように歯は抜いて場所を動かして植え直すことができる。
それを知った時に、どうにかできないかと思った。しかし、その時すでにろんは移植に向く『親知らず』はすべて抜歯済みorz
諦めきれずに調べていくと、どうも昔々は『他家移植』というのも行われていたらしい。
『他家移植』とは早い話、他人の歯を移植しちゃいましょうっていうこと。昔は、母親が子どもの歯を自分に移植したりと言ったことがあったようなのだ。
ろんが調べた時点では既に『他家移植』は倫理的に施術せず、というのが学会の見解になっていた。その話をろんがなると(歯科医)にしたのだ。
岩男には親知らずが全部あるから、一本くらい欲しい
でも、他家移植はもうダメなんですもんねー
(歯科医)
できるわよ
岩男ちゃんの親知らず、貰えばいいじゃない
その移植ならやってあげるわ
いやいや。学会見解まる無視はまずいだろう、なると(歯科医)よ、とろんは繰り返し、『本当にできるのか』『倫理違反にならないか』と聞いたのだが
(歯科医)
やってあげるわよ
ろんちゃんならいいわ
ちょっと他に人も必要(オペは一人では難しい)だけど用意してするわよ
なると(歯科医)、妙に粘る。
親知らずをろんさんに上げるのはなんの問題もないけど
それ本当に問題ないの?
なると(歯科医)大丈夫なの?
大丈夫なわけがない‼️
医師業界(歯医者さん含む)の学会見解は結構強い。もちろん、法律違反じゃない❗️と突っぱねる医師もいるにはいるが、異端児だ。
まぁ、なると(歯科医)はもともと異端児っぽいけど…
ここで、ろんの甘さが出てしまう。だって、ろんはインプラントも義歯も嫌だったのだ。
移植は非常に魅力的✨
しかも、他の歯科医では絶対にやらないだろう(学会でNoと言ってるんだからやるわけがない)『他家移植』を勧めてくれている。
この方法以外に、インプラントor義歯の二択を選ばない方法はなかった。
そう思うと、とてつもなく魅力的で、なると(歯科医)が熱心なのをいいことに、ずるずる流された。
ここでわかっていたのに(倫理違反の施術をしてもらってもいいことはない)止める決心ができなかったろんはよくなかったと今でも思う。
しかし、そんなにうまくことは運ばなかった。岩男の親知らずが検査の結果非常に抜きづらいことが判明したのだ。
唐突に、なると(歯科医)寝返る
岩男の親知らずをどう抜くかという相談に、なると(歯科医)の師匠(権威歯科医)に最終判断を仰ぐことになった。
師匠(権威歯科医)は岩男の親知らずについて
(権威歯科医)
すごく抜きづらいね。神経にもとても近いし、抜ききれない場合もある。
でも、僕に抜けない歯はないから
ろんも岩男もならば抜いてもらいましょう、と思った。
『抜けない歯はない男』なんてなかなかお目にかかれない❗️
岩男の診察にはろんも付き添った。なると(歯科医)も同席した。今までの経緯を説明してくれるという。ついでにろんの画像も診てもらえという。
師匠(権威歯科医)は今度はろんの画像を診て
(権威歯科医)
インプラント3本だね。
ここ(入院施設のない診察専用の場所)でもできるよ
とあっさり言った。
そんなことはわかっているのだ。それが嫌なのだと心では思ったが、一般的にはそういう見解が妥当だろうと納得もした。
その時になるとが、師匠に言ったのだ
(歯科医)
この人(ろん)がどっかから変な話(他家移植)仕入れてきたのよ
無理だって言ってるのに。
無理なのよ、これでわかったでしょ
((((;゚Д゚)))))))
ろんが無理やり、他家移植を懇願してきた、自分は断っているのに粘られて、無理だとわからせるのに師匠(権威歯科医)にセカンドオピニオンを頼んだのだ、という口ぶりだった。
キッパリと違う歯医者に行こうと決心した瞬間だった
その時を境に、なると(歯科医)のところには行かなくなった。18年間通い続けていたから、なんとなく気が抜けたような感じだった。
正直、ちょっと辛かった
自分の言うことを初めて信じてくれたことを、ろんはすごくすごく感謝して、恩義に感じていたから。
でも、もう方向転換しなきゃいけない時なんだなと納得して、なると(歯科医)のところに行くのは止めた。
そこから、ろんは本格的に次の歯医者を探すことになる…
平和な世の中を望んでいます
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